大学入学共通テストはこの記事を書いている段階では施行されていません。2年後になりますが、モデル問題の公開や、プレテストが行われています。
従来のセンター試験のように誘導に乗っかって解くという流れではなく、その場である程度の知識を用いて問題解決する力が求められる作りになっています。
「受験での教科力」より「汎用的な解決能力」。「何を知っているか」より「何ができるか」という観点で作られるみたいです。
これは従来の大学受験で求められる能力は「学力」であるが、就職で会社が優先とするものに「学力」の優先順位は高くないというギャップがあるからという理由もあります。社会で活躍できる人間の育成において、会社が必要とする人材に求められる能力を育てたいと意図があるからでしょう。
問題パターンをただ、やり方を丸暗記している数学の勉強法ではおそらく太刀打ちできないものになるのではないでしょうか。
どうすればそのような能力を高めることができるかは、
どのようなことにも「なぜ?」が大切だと思います。エジソンのように。
例えば、2乗、3乗の因数分解の公式を覚えて、ただ計算できるだけではいけません。その公式は他の分野のこのような問題で活用できるという
使い方・使いどころを理解するまでが求められるラインだと思います。なぜ、この公式を覚えるのか?教科書での基本知識はどのように生かせるのか?そのような意識を持ちながら応用問題に臨む必要があります。
また、新学習指導要領には「日常」という言葉も多くでてきています。日常でどのように数学が関連しているか。これは教材がまだないので何とも言えませんが、そのような問題も間違いなく出題されるでしょう。それは受験テクニック的な知識がなくとも教科書程度の基本知識があれば解決できる問題のはずです。
そこで
解けない・やれないから諦めようでは、仕事では話になりませんよね。むしろ、仕事は答えがないものが圧倒的に多いです。そこで、いかに問題解決をするために食いつくか。なので
授業でつまづいても諦めずに、どうやって乗り越えるか試行錯誤をして解決能力をつけるかが大事です。そこで諦めるようでは解決能力は0のままで成長しません。
長文となりましたが、結局最後まで
諦めずに問題解決する努力をしないといけないと言いたいだけです。まだ、共通テストが始まっていないのですが、今回書いたことはそんなに大きく的外れにはならないと思うので、これを読んだ方は少し頭の片隅にでもこの話を入れて授業などに臨んで欲しいと思います。